豊橋のうずら
うずらは古くから世界各地に生息しており、紀元前3000年頃のエジプトの壁画にも残されております。
また、わが国でも古事記、万葉集にうずらの記述があり、その後絵に書かれ、詩に歌われ、江戸時代には豪快な鳴き声を楽しむためまた福を呼ぶ「御吉兆」という鳴き声のため飼育されました。
野鳥のうずらが家禽化されたのは江戸時代でありますが、採卵用として飼育され出したのは明治中期と言われています。
豊橋地方で飼われるようになったのは大正10年頃からで、ここで自然交配させた雛が戦後全国各地に広まりました。
豊橋でうずら飼育が盛んになったのは、養鶏が盛んな地域で関連産業としての設備・飼料業者が多かった、気候温暖で飼育に適している、東京、大阪の中間に位置し交通の便がよいなどが考えられます。